（ 2007/04/08） 小も大を兼ねたい

　新品も中古も売ってないのよみんな下巻だけ持ちすぎや!!!!!

　宮部みゆき｢模倣犯｣

　のもの凄いところは、

　救いがたい殺人犯のその生い立ちには、救いがたい人達によって形成された絶望や劣等感や憎悪が重なりあって積み上がって、そこから強烈な腐臭をたちのぼらせてそびえ立つ真っ暗な塔があって、それを体の中にしまっているその存在を、見ないようにして関係のないようにして生きている私達も救いがたいという現実を、今の生きにくい世の中のせいにしてやり過ごそうとすることを全力で否定し続けるその姿勢にあると思う。


　それにしてもほんとにみんなどうして下巻だｋ(略)